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体重減少  ☆内科 訪問診療☆

体重減少

ダイエットなどの意図的なものではなく1年で10%以上か半年で5%以上の体重減少がある場合、または標準体重より20%以上体重が減少した場合は、疾患による可能性があります。
食事量は増加しているのに体重が減少する疾患には、甲状腺機能亢進症、糖尿病などがあります。また、食事量が正常、または低下して体重が減少する場合、感染症、悪性腫瘍、腎疾患、甲状腺機能亢進症、精神疾患、消化器疾患、心疾患、アジソン病などが考えられます。高齢者では、味覚・嗅覚の異常や認知症なども原因となります。

 

体重減少をともなう疾患

1.糖尿病
インスリンの分泌や作用が低下し、高血糖になる生活習慣病です。食事から摂取した糖質をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに脂肪や筋肉中のたんぱく質が分解されてエネルギー源として利用されるため、体重が減少していきます。老化や肥満、遺伝が発症に関係していると考えられています。

2.バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。代謝が促進されるため、たくさん食べているにも関わらず痩せていきます。甲状腺の腫れや眼球の突出、動悸、手のふるえなどの症状もあらわれます。自己免疫の異常や遺伝が関係していると考えられ、多くは20~30代の女性に発症しますが、男性の発症もめずらしくありません。

3.アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)
自己免疫異常などにより、副腎皮質ホルモンの分泌が低下します。食欲不振、疲労感、体重減少などがあらわれ、色素沈着により顔や手の甲などが黒くなったり、口の粘膜に黒いしみができます。頭痛、めまい、嘔吐、下痢がおこります。

4.慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍
胃痛や胃もたれ、吐き気、食欲不振などの症状により食事の量が低下し、体重減少します。慢性胃炎は、ストレス、暴飲暴食、ピロリ菌で起こると考えられ、繰り返されると胃潰瘍に進行することがあります。胃潰瘍は食事中~食後にみぞおち周辺が痛みます。十二指腸潰瘍では早朝や空腹時にみぞおち周辺が痛み、食事を摂ると治まるのが特徴です。

5.潰瘍性大腸炎
大腸の粘膜に潰瘍やただれができる炎症性の疾患です。20代に多く発症し、再発しやすいという特徴があります。主な症状として、下痢にともなう粘血便があらわれます。重症になると発熱や腹痛が生じます。長期間下痢が続くため、体重減少がみられることがあります。

6.胃がん
発症に塩分の過剰摂取やピロリ菌が関与しているとされ、初期はほとんど症状があらわれません。進行すると、胃痛や胸やけ、嘔吐、吐血などがみられ、食欲不振や体重減少が起こります。日本人の罹患は非常に多く、塩辛い食べ物を好む日本人の食生活が関係していると考えられています。

7.大腸がん
食物繊維が少なく動物性脂肪の多い食生活と関連があるとみられています。初期は検査でわかる血便以外、ほとんど症状があらわれません。進行すると血便が出たり、便が細くなったり、下痢や便秘、腹痛といった便通異常などの症状があらわれます。これらの症状が進行し食欲不振によって体重が減少します。

8.肺結核
結核菌に肺が感染して起こります。せき、たんや血痰、微熱などの症状が続くと同時に、倦怠感や食欲不振、体重減少などが起こります。結核菌は、初期症状が軽いため、感染に気付かないこともあります。感染者数は一時減少したものの、最近では療養施設等での高齢者の集団感染などにより再び増加しています。

9.うつ病
特別な疾患がないのに、倦怠感や疲労感が強く気力が低下し、落ち込んだりします。興味や楽しい気持ちを失い、それを自分の力で回復するのが難しくなります。多くの場合、食欲が減退し、食事量が低下、体重が減少します。その他集中力、睡眠障害の低下をはじめ、イライラし焦る気持ちが強くなったり、疲れが激しくなるなど、心と体の双方に症状があらわれます。

10.神経性食欲不振症(拒食症)
肥満に対する恐怖心から極度のカロリー制限をしたり、食べたものを吐く、下剤の乱用などによって体重が減少します。思春期の女性に多く、やせていくことを喜び、元気で活動的なのが特徴ですが、心臓や腎臓など多くの臓器に負担をかけるため突然死することもあります。

訪問診療を行っている患者様でも、ご自宅での血液検査、レントゲン、エコーが可能です。
気になる症状がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。

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