インフルエンザウイルス感染症について  | 福岡の在宅医療・訪問診療「クリニック・ホームドクターズ」総合内科・糖尿病内科・消化器内科

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インフルエンザウイルス感染症について 

インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが鼻やのどなどの粘膜に感染して発症します。高熱や頭痛、咳、鼻水、筋肉痛や関節痛などの症状が出現します。

日常生活から考えられる感染原因

1 飛沫感染
インフルエンザウイルスがくしゃみや咳をすることで、ウイルスを含む体液が飛び散ります。その飛沫を吸いこむことによって、インフルエンザに感染します。うつさないためにも、予防するためにもマスクの着用が効果的です。

2 接触感染
ウイルスが付着したものに触れると、手から鼻や口、目、肌などを介して感染します。

症状

1 急に高熱が出て、全身に症状があらわれる
インフルエンザでは強い全身症状があらわれ、インフルエンザに感染すると、約1~3日の潜伏期間を経て、急に38~40℃の高熱が出ます。さらに頭痛や鼻水や咳、のどの痛みをともない、関節痛、筋肉痛、倦怠感などがあらわれます。これらの症状は通常の場合5~7日ほどで治ります。

合併症

1.インフルエンザ脳炎(脳症)
インフルエンザ感染後にウイルスが脳に侵入して炎症を起こします。感染による発熱から24~48時間くらいで急激に体調が悪化、痙攣、意識障害、異常行動などがあらわれます。主に乳幼児が発症し、そのうち30%が死亡、25%に運動麻痺などの後遺症が残るという非常に重篤な疾患です。

2.肺炎
インフルエンザによって体の抵抗力が弱くなっていると、ウイルスや細菌が肺に侵入し、炎症を起こすことがあります。呼吸苦や咳が激しくなり、38℃以上の高熱が続きます。体力が落ちている人、子どもや高齢者がインフルエンザや風邪の合併症として発症することが多く注意が必要です。

3.心筋炎
心臓の筋肉がインフルエンザなどのウイルスや細菌に感染することで炎症を起こします。動悸、不整脈、呼吸困難などの症状があらわれます。重症化すると劇症型心筋炎に発展しますので、早急な対処が必要です。

予防法

1.ワクチンを接種する
インフルエンザワクチンを接種することで、感染しても軽い症状ですみ、重篤化する危険を減らすことができます。ワクチンは効果が出るまでに、接種してから約2週間かかりますので10~11月頃の流行前の時期に接種をするといいでしょう。

2.外出時にはマスクを着用する
電車の中や人ごみへの外出は極力避けましょう。外出の際は、必ずマスクをし、飛沫感染を防ぎましょう。

3.室内を適度な湿度に保つ
空気が乾燥すると、ウイルスは増殖しやすくなります。また、のどや鼻が乾燥して防御機能が低下すると感染しやすくなります。濡れタオルを部屋に干したり、加湿器を使って湿度を50~60%に保つようにしましょう。

4.十分な睡眠と栄養を心がける
日頃から十分に休養をとり、バランスのいい食事を心がけ、体力や体の抵抗力を高めましょう。感染しにくくなり、インフルエンザに感染しても軽い症状で済みます。

5.帰宅後は手洗い、うがいをしっかり行う
感染ルートで一番多いのは飛沫感染ですが、その次が接触感染です。接触感染を防ぐために、手洗いとうがいを徹底的に行いましょう。

6.ハイリスクグループに属する場合は、とくに感染に注意をする
65歳以上の高齢者、乳幼児、妊婦、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、糖尿病などの代謝性疾患、肝機能障害、免疫機能不全などの持病を持つ人はハイリスクグループは特に感染に注意してください。

訪問診療時の検査について

施設でインフルエンザウイルスやコロナウイルス感染症が増えています。発熱などで臨時往診を行った際には、コロナウイルス、インフルエンザウイルスの検査を行い、抗ウイルス薬の処方などを行っています。訪問診療の場合は、ハイリスクグループの患者様が多く、ウイルス感染後の合併症で増悪するパターンも非常に多いですので注意が必要です。当院としてはできるだけ早めの治療を心がけています。

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