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講演会を行ってきました。 ☆内科 在宅医療☆

2022年5月8日(日)に在宅医療(訪問診療)についてという題名で講演会を行ってきました。在宅医療に興味がありつつもどのような医療を行ってくれるのか、在宅医療の適応や治療内容などをお話ししたり、実際に自分や家族がどのような状態になれば在宅医療を利用すればいいのかなど具体的な内容に踏み込んでご説明させていただきました。

皆様は自分の将来をどのようにイメージされているでしょうか。少しづつ年齢とともに体力や筋力が衰えていき寝たきりになり、健康寿命を全うされ、穏やかに老衰を迎えていくと思われているでしょうか。しかし実際には、体力や病状など全身状態にはいい時もあれば悪い時もあるのです。例えば、脳梗塞発症された場合、体の片側に麻痺が出現します。入院後はベットに寝たきりとなり、急激に体力が低下します。その後にリハビリを行うことで、少しづつ回復をしてきますが、再度転倒や骨折を起こすこともあるでしょう。この頃から認知症の悪化や嚥下機能は低下し、誤嚥性肺炎も起こすようになります。寝たきりになると様々な感染症や褥瘡も増えるのです。入退院を年に数回繰り返し、食事摂取ができなくなり、経鼻チューブや胃ろうからの経管栄養になるかもしれません。その後、療養型病院などで寝たきりの状態のまま、心不全や肺炎などでお亡くなりになることが多いと思われます。日本は病院でお亡くなる方の割合が80%以上と他の国より病院死が圧倒的に多いです。

健康寿命はご存じでしょうか。「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことです。2016年の健康寿命は男性72.14歳、女性74.79歳と言われ、平均寿命と健康寿命の差は日常生活に制限のある期間を意味し、2016年では男性8.84年、女性12.35年となっています。この約10年の間、できるだけ病院ではなく、自宅で自分らしく幸せに、有意義に時間を過ごしていただきたい、そのために在宅医療があります。前述した脳梗塞や骨折などを起こせば、もちろん急性期は病院での治療を行っていただき、早期退院して、在宅医療を導入していただき、自宅や施設での定期診察と訪問看護や訪問リハビリを行うことができます。自宅に帰ることで、病院にいる時よりもずっと自分で行う生活動作が増えます。身の回りのことを自分で行うので、とてもいいリハビリになります。認知症も入院すると進行します。自宅でできる限り生活することで認知症や筋力低下を防ぐことができるのです。誤嚥性肺炎や尿路感染などの場合は緊急往診し、早期に抗生剤治療を行うことで入院は防げます。褥瘡治療も在宅医療で訪問看護を利用して毎日褥瘡の洗浄、軟膏、ガーゼ保護など処置を継続できます。病院でできる多くの治療は自宅でも十分可能です。もちろん胃ろうや尿道カテーテルなどのチューブ類の管理や癌の疼痛コントロールなども行います。治療だけではなく、転倒や寝たきりの予防、肺炎や褥瘡などの予防、栄養状態の管理など、日ごろから行う健康管理を通して、入院が必要な状態を未然に防ぐことも重要な役割です。

当院の理念である、患者様を大切に、支える家族、連携するスタッフの方々を大切に、最高のチーム医療を提供させて頂きます。
皆様がご自宅や施設で安心して幸せな生活が送れるように、24時間365日、人生のかかりつけパートナーとして全力を尽くします。