ゴールデンウィークも明け、みなさん今日からお仕事の方も多いことでしょう。長期休みで生活リズムが不規則で体調崩されたりしていないですか?今回は便秘のお話をさせていただきます。
在宅医療や訪問診療を受けながら自宅療養をされている方にとって、便秘は比較的よくみられる悩みのひとつです。環境の変化や活動量の低下、食事内容の変化などが重なり、排便のリズムが乱れやすくなります。
まず大切なのは、毎日の生活リズムを整えることです。朝起きた後や食後など、決まった時間にトイレに座る習慣をつくることで、体が排便のタイミングを覚えやすくなります。便意がなくても少し座る時間を確保することがポイントです。
次に、食事内容の見直しも効果的です。野菜や果物、海藻類などに含まれる食物繊維は、便のかさを増やし排便を助けます。やわらかく調理することで、食べやすく無理なく取り入れることができます。水分の摂取も欠かせません。水分が不足すると便が硬くなり、排出しにくくなります。こまめに水分をとることで、便の状態を整えることができます。飲みにくい場合は、温かい飲み物を取り入れるのも一つの方法です。
また、軽い体の動きも排便に影響します。例えば、最近自宅療養を始めた方で、外出機会が減ったことをきっかけに便秘が続いてしまうケースがあります。このような場合でも、生活リズムの見直しや水分・食事の調整を行うことで、徐々に改善していくことが多く見られます。ベッド上でもできる足の曲げ伸ばしや体の向きを変える動きは、腸の動きを促すきっかけになります。無理のない範囲で日常に取り入れることが大切です。訪問診療をお受けになられる患者様は、お身体が不自由な場合も多く、運動不足の方が多い印象です。デイサービスや訪問リハビリなどを積極的に取り入れ、体を動かす時間を積極的に作りましょう。
実際の在宅医療の現場では、これらの生活習慣の工夫に加えて、必要に応じて薬による調整も行われます。便秘の状態は人によって異なるため、その方に合った方法を見つけていくことが重要です。便秘のお薬は、大きく分けて、便の形状を柔くするタイプのお薬と腸を刺激して腸管蠕動を促し排便を起こす薬とあります。例えば、酸化マグネシウムやアミティーザなどは便を柔らかくするお薬、センノシドやピコスルファートは腸管を刺激するタイプのお薬です。便の正常や出方を詳しく問診して内服調整を行っていきます。
在宅医療では、日々の小さな変化を積み重ねながら、無理のない形で体調を整えていきます。便秘もその一つであり、早めに対応することで生活の質を保つことにつながります。自宅での療養生活を安心して続けるためにも、できることから少しずつ取り入れていくことが大切です。
福岡の広範囲で訪問診療をしています。何かご不明な点やご相談したいことなどございましたらいつでも当院までご連絡ください。
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