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味覚障害  ☆内科☆

味覚障害
味覚の感度が低下したり、消失することで味覚障害となります。甘味、酸味、塩味、苦味、旨味などの味覚が低下し、味を全く感じなくなることもあります。また、塩味や苦味を感じることなどの本来の味と違ったように感じることも味覚障害です。

<原因>
・亜鉛不足
偏食によって食事から接種する亜鉛の量が不足すると、舌の表面にある味を感じる細胞(味蕾)が減少し味覚障害があらわれます。亜鉛は人が生きていくために極めて重要な金属で、不足すると味覚や嗅覚障害をはじめ、皮膚炎、脱毛症、生殖機能の低下、食欲不振、鉄欠乏性貧血、糖代謝異常などさまざまな障害があらわれます。

・高齢による味覚の減退
加齢とともに味を感じる感覚機能が低下します。60歳代から70歳代をピークに味覚障害を訴える人が増加し、65歳以上のいわゆる高齢の患者さんが味覚障害の約半数近くをしめています。

・嗅覚の低下をともなう味覚の低下
鼻水で鼻が詰まっている時に、味が分からなくなることがあります。これは、味覚と嗅覚が密接に関係しているからです。口と鼻から味とにおいの情報が神経を通じて脳に送られます。情報が統合され風味を味わうことができるので、嗅覚が低下しているときは味覚を感じる力も衰えます。

・舌炎
正常な舌の表面は、小さい突起に覆われています。この表面に味を感じる細胞(味蕾)があります。舌炎はこの味蕾のある表面が炎症によって赤くなり、味を感じる感覚障害を起こします。原因は大小様々で、火傷、傷、感染などによります。

・薬の副作用やがんの治療
抗アレルギー薬、消化性潰瘍治療薬、降圧薬や抗精神薬など、多くの薬が味覚障害の原因となります。また、がんの化学療法を受けている人は味覚障害が出やすく、嘔気や食欲不振をともなう例が多くみられます。

・口腔乾燥症
唾液の分泌が減り、口腔粘膜の水分が失われ発症します。唾液の量が減ると食べ物の味物質が溶け出しにくくなったり、舌の表面の味を感じる細胞(味蕾)が働かなくなり、味覚障害が起こります。原因としては、加齢、暴飲暴食などの乱れた食生活、生活習慣病、精神的なストレス、薬の副作用などが挙げられます。

・貧血
鉄分の不足が主因で、貧血となるとだるさや倦怠感、めまいなどの症状があらわれたり、舌の表面が赤くつるつるした状態になり、味覚障害が起こることがあります。

・糖尿病
糖尿病は膵臓でつくられるインスリンの分泌や作用が低下し、血糖値が高い状態になる生活習慣病です。初期には自覚症状があらわれませんが、放置すると重い合併症を引き起こします。3大合併症の一つが神経障害です。味覚の神経が侵されると味覚障害が生じます。

・脳梗塞、脳出血、頭部外傷
脳卒中や頭部外傷、帯状疱疹などにより、顔の筋肉を支配している顔面神経がおかされることによって、顔の片側に突然麻痺が起こり、まぶたが完全に閉じなくなったり、頬や口角がたれ下がってよだれが垂れるなどの状態になります。まれに味覚障害が起こることもあります。

<予防法>
まずは、バランスの良い食生活で亜鉛不足を防いでください。1日に必要な亜鉛の量は約15mgですが、日本では多くの人が不足しているといわれています。大豆、ブロッコリー、ごま、海藻、魚介類のカキなど亜鉛を多く含む食品を積極的にとるように心がけましょう。また、摂取した亜鉛が効果的に利用するために、日頃からビタミンやミネラル、たんぱく質など他の栄養素もバランス良くとることも重要です。

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