こんにちは、ホームドクターズです。最近急に暑くなりました。福岡では謎の風邪?も流行っていますし、季節の変わり目で体調崩して受診される患者さんも増えている印象です。
在宅医療や訪問診療を受けながら自宅療養を続けている方では、糖尿病の治療としてインスリンを使用しているケースが少なくありません。高齢になると、インスリン分泌量の低下から、食事量や生活リズム、体調変化によって血糖値が変動しやすくなります。まずは経口血糖降下薬で治療を行いますが、コントロールが悪い方はどうしても自宅でのインスリン管理が重要になります。
ご家族からは、「打ち方が合っているか不安」「食事がとれない日はどうしたらいいのか」と相談を受けることがあります。在宅医療では、血糖値だけを見るのではなく、その方の生活全体を見ながら無理のない管理方法を一緒に考えていきます。ご相談していただければ、食事が取れない時のインスリンの打ち方などは細く指示させていただいております。
まず大切なのは、「低血糖を防ぐこと」です。特に高齢者では、低血糖によってふらつきや転倒、意識低下につながることがあります。しかし、低血糖症状が分かりにくい場合もあるため注意が必要です。
また、食事量の変化も重要です。体調不良や食欲低下によって普段通り食べられない日は、血糖値が大きく変動することがあります。そのため、訪問診療では食事量や生活リズムも含めて確認しています。
在宅療養中は、ご本人だけでなく、ご家族や施設職員がインスリン管理を支えているケースもあります。打つ時間、単位数、保管方法などを整理しておくだけでも、日々の不安を減らしやすくなります。打つ時間、単位数は、血糖手帳を見ながら随時変更、指導させていただいております。保管場所は、これからくる夏場では、車の中での高温や直射日光など当たる場所ではインスリンが失活しやすいので注意が必要です。開封前は冷蔵保存、開封したら室温保存が基本です。
また、高齢になると視力低下や手の震えによって、インスリン注射そのものが負担になることもあります。そのため、治療内容を調整しながら、できるだけ安全で続けやすい方法を考えることも大切です。インスリンデバイスを打ちやすいものに変えたりしています。実際に、訪問診療を受けている患者さんでも、「以前より食事量が減った」「注射管理が難しくなってきた」という変化に合わせて、治療方法を見直すケースがあります。
ご家族からは、「血糖値は厳しく下げた方がいいのでしょうか」と相談されることがあります。しかし、高齢者では安全性や生活のしやすさも大切です。その方の体調や生活環境に合わせて調整していくことが重要になります。先に述べたように、高齢者では低血糖に注意しながら緩やかにコントロールしております。
在宅医療や訪問診療では、病気だけではなく、毎日の生活状況や介護環境も確認しながら、自宅療養を安心して続けられるよう支援しています。インスリン管理に不安がある場合には、早めに相談することが安心につながります。
福岡院、春日院、筑紫野院で訪問診療しております。
当院には糖尿病はじめ、各専門医の先生方が多く在籍されていますので、いつでもご相談ください。