こんにちは。あたたかくなって、冬に比べて日が昇るのも早くなりましたね。私はスギ、ヒノキ花粉症なのでようやく改善傾向にあります。
在宅医療や訪問診療を受けながら自宅療養を続けていると、「夜に眠れない」「昼夜逆転してしまう」といった睡眠の悩みが出てくることがあります。高齢の方では、体力の低下や活動量の変化、生活環境の変化などが影響し、睡眠リズムが乱れやすくなることがあります。そもそもが必要な睡眠量や睡眠の質自体も年齢によって悪くなっていきやすいものです。
睡眠が不安定になると、日中の食欲低下や転倒リスクの増加につながることもあります。また、ご家族も夜間対応が続くことで疲労が蓄積しやすくなります。夜間の不穏や徘徊などで転倒、骨折などの悲劇をなんども経験しました。そのため、在宅医療では睡眠そのものだけでなく、生活全体のリズムを整えることを大切にしています。施設などでも夜間は人手が少ないため、入居者さんの夜間の対応が困難になりがちです。
まず重要なのは、日中にできるだけ活動時間を作ることです。長時間ベッドで過ごす時間が増えると、夜間の眠気が弱くなることがあります。短時間でも椅子に座る、日光を浴びる、室内を歩くなどの習慣が役立つ場合があります。
また、昼寝の時間が長くなりすぎないよう調整することも大切です。特に夕方以降の長時間の睡眠は、夜間の不眠につながることがあります。
室内環境も睡眠に影響します。夜間に部屋が明るすぎたり、テレビがついたままだったりすると、眠りが浅くなることがあります。寝る前に部屋を少し暗くし、落ち着ける環境を作ることが睡眠リズムを整える助けになります。皆さん、寝る前のスマホ時間減らしましょうね。
実際に、自宅療養を始めてから活動量が減り、昼夜逆転が進んでしまった患者さんでも、日中の過ごし方を少し変えることで夜間に眠れるようになるケースがあります。訪問診療では、薬だけに頼るのではなく、生活環境全体を見直しながら対応を考えていきます。
また、痛みや息苦しさ、頻尿などが原因で眠れない場合もあります。そのため、睡眠の問題が続く時には、背景にある体調変化を確認することも重要です。痛みであれば痛み止め、頻尿であれば過活動膀胱や前立腺肥大のお薬など患者さんにあった薬剤調整をすることで眠れるようになったりすることもあります。
ご家族の中には、「眠れていないようで心配」という相談をされる方もいます。しかし、無理に早く寝かせようとするよりも、その方に合った生活リズムを少しずつ整えていくことが大切です。
在宅医療や訪問診療では、睡眠を含めた日常生活全体を支えながら、自宅療養を安心して続けられるよう支援しています。最近は夜間の転倒やふらつきなどのリスクを低減した自然な睡眠を促すような薬もあります。眠りに関する悩みがある場合には、早めに相談することが安心につながります。
訪問診療や在宅医療など何かお困りごとがありましたらいつでもご相談ください。