こんにちは、ホームドクターズです。今回は脳梗塞についてお話しさていただきます。脳梗塞は、脳の血管が詰まることで血流が途絶え、脳の一部がダメージを受ける病気です。突然発症することが多く、後遺症として片麻痺や感覚障害、言語障害、飲み込みが難しくなるなどの障害などが残ることがあります。私も救急部にて夜間当直業務に入っていましたので、搬送段階ですぐに疑い、頭部MRIの準備や脳外科との連携を迅速に行い治療していました。外科的な治療を行わない場合は、抗血小板療法など内科的な治療がメインになるので、内科入院の上、リハビリ導入していました。
症状としては、片側の手足が動かしにくくなる、言葉が出にくくなる、顔の片側が下がる、手足が痺れる、誤嚥によるむせ込みが増えてといった変化が代表的です。発症直後は入院治療が必要になりますが、入院後リハビリを経て、その後は自宅や施設での生活に戻る方も多くいらっしゃいます。
在宅医療では、脳梗塞後の生活を支えることが重要になります。血圧や糖尿病などの基礎疾患の管理を継続し、再発予防を行うことが基本となります。血管は全身一続きです。一度脳梗塞を発症されている方は繰り返しやすいです。血管リスクまた、内服薬の調整や体調の変化の早期発見も大切な役割です。
後遺症がある場合には、リハビリテーションや生活環境の調整も必要になります。訪問看護やリハビリスタッフと連携しながら、できることを維持し、生活の質を保つことを目指します。麻痺側は拘縮が進行し、場合によっては疼痛や褥瘡などの原因となるため、麻痺側の可動域の維持を心がけます。どうしても拘縮がすすんだ場合は、よく観察を行い、褥瘡になる前に除圧や保護を心がけます。
食事や飲み込みに問題がある方では、誤嚥を防ぐ工夫や栄養管理も重要になります。ご家族と相談しながら、安全に食事ができる方法を一緒に考えていきます。とろみをつけたり、刻み食にしたり、食事形態をアドバイスしていきます。誤嚥によりよく発熱される方は、誤嚥性肺炎を予防するため口腔内の清潔を保つ必要があります。嫌気性菌が原因となることが多いので、丁寧なブラッシングと歯間ブラシまで併用しましょう。当院では、誤嚥を繰り返し肺炎リスクが高い場合は、発熱時にすぐに往診しています。診察後に抗生剤処方して肺炎の重症化を防ぐように早期対応を行なっております。
脳梗塞は発症後の生活が長く続く病気です。在宅医療では、単に病気を診るだけでなく、その方の生活全体を支える視点が求められます。自宅で安心して過ごせるように、医療と介護が連携して関わっていくことが大切です。一度入院してしまうと、認知症の進行や筋力低下、廃用進行してしまうため、できるだけ今の生活を続けていけるように予防医療が大事な分野であると思います。
当院は福岡の広範囲で多くの専門の先生方と訪問診療しています。
訪問診療の依頼、在宅医療についてのお問い合わせは、お電話でも、公式LINEからでもお気軽にご相談ください。