訪問診療と往診の違いとは?  | 福岡の在宅医療・訪問診療「クリニック・ホームドクターズ」総合内科・糖尿病内科・消化器内科

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訪問診療と往診の違いとは? 

「訪問診療と往診は何が違うのですか?」という質問は、患者さんやご家族、ケアマネジャーの方からもよくいただきます。似ているようで、実際には役割がはっきり分かれているため、この違いを知っておくと在宅医療の理解がぐっと深まります。

まず訪問診療は、あらかじめ計画を立てて定期的にご自宅へ伺う診療のことです。例えば、月に2回や週に1回など、患者さんの状態に応じてスケジュールを組みます。病気の管理や全身状態のチェック、薬の調整などを目的としており、在宅医療の中心になるものです。例えば、心不全の患者さんの場合は、病状が安定されている時は月2回程度の定期な診療をしています。しかし、非常に増悪を繰り返している不安定な患者さんの場合、毎週診察して、体重や酸素化、採血データにより細かく利尿剤の増減する必要がある方もいます。また、がんの患者さんは、最期間近1ヶ月程度は、呼吸苦や疼痛、倦怠感、食欲不振など症状が非常に変化しやすいです。病状が悪化してくるにつれて、定期診療の間隔を短くしていきます。

一方で往診は、急な体調変化があったときに臨時で対応する診療です。発熱や呼吸苦、意識レベルの変化など、「今すぐ診察が必要」と判断される場合に行われます。予定されているものではなく、あくまで突発的な対応で、緊急往診となります。訪問診療をしていると、毎日のように急変する患者さんがいらっしゃいます。当院ではスピードを重視しており、訪問診療車が常に数台福岡中をぐるぐる回っており、GPSで、緊急往診の必要な患者さんのご自宅の近くにいる往診車がすぐに駆けつけることができるようになっています。

現場で実際に感じるのは、この二つがうまく組み合わさって初めて在宅医療が成り立つということです。訪問診療だけでは急変に対応できませんし、往診だけでは継続的な管理ができません。

普段から訪問診療で状態を把握している患者さんですので、急な発熱があっても背景がわかっているため、迅速かつ適切に対応できます。逆に、普段の状態が分からないまま往診だけで対応しようとすると、どうしても判断が難しくなることがあります。

また、ご家族の安心感にも大きく関わります。「いつもの先生が定期的に来てくれている」という状況があることで、いざという時にも相談しやすくなります。これは在宅療養を続けていくうえで非常に重要なポイントです。

制度上も、この二つは明確に区別されていますが、患者さんの生活の中では連続した医療として提供されます。

在宅医療を検討する際には、単に訪問してくれるかどうかだけでなく、急な変化にどのように対応してくれるのかまで含めて確認してみてください。それが安心して自宅で過ごすための大きな支えになります。

当院では、訪問看護やケアマネージャーさん、施設スタッフさんと協力、連携しながら、患者さんに幸せに一日一日を大事に過ごしていただきたいと考えています。

当法人は、福岡院、春日院、筑紫野院で福岡に幅広く訪問診療サービスを提供させていただいております。
何かご不明な点や、訪問診療の依頼などございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。