高齢者の食事量低下には、さまざまな原因があります。
<加齢による食欲低下>
年齢を重ねると、胃腸の働きや代謝が低下し、若い頃より食欲が落ちることがあります。
また、味覚の低下、嗅覚の低下により、食事の楽しみが減ることも原因になります。
<病気が隠れている場合>
食事量低下や体重減少の背景には、病気が隠れていることがあります。
例えば、感染症、心不全、がん、胃腸の病気、甲状腺疾患などです。
特に高齢者の場合、体重減少が病気のサインになることもあるため注意が必要です。
<薬の副作用>
高齢者は複数の薬を服用していることが多く、薬の副作用で食欲低下、吐き気、眠気などが起こることがあります。
・消化管障害 NSAIDs、ビスホスホネート製剤
・悪心、嘔吐 オピオイド、抗がん剤、SSRI、ジギタリス製剤、鉄剤
・便秘 抗コリン薬、オピオイド、抗がん剤
・下痢 抗がん剤、抗菌薬
訪問診療では、薬の整理や調整も重要な役割になります。
<認知症>
認知症が進行すると、食事を忘れてしまう、食べ方が分からなくなる、食事に興味がなくなるなどの理由で食事量が減ることがあります。
この場合は医療だけでなく、介護の工夫も重要になります。
<在宅医療(訪問診療)でできる対応>
通院が難しい高齢者の場合、訪問診療で次のような対応が可能です。
血液検査による評価、栄養状態の確認、薬の調整、点滴、訪問看護との連携、栄養管理のアドバイスなどを行いながら、患者さんの体調を総合的に管理します。
また、必要に応じて訪問看護師やケアマネジャーと連携しながら生活を支えていきます。
<家族・施設・ケアマネジャーの方へ>
高齢者の食事量低下は、体調変化の重要なサインになることがあります。
次のような場合は、早めの医療相談をおすすめします。
食事量が急に減った、体重が減ってきた、元気がなくなった、以前より活動量が減った
通院が難しい場合でも、訪問診療という選択肢があります。
<訪問診療のご相談>
クリニックホームドクターズでは、ご自宅や施設での訪問診療を行っています。
在宅医療を検討している、通院が難しくなってきた、退院後の医療が心配などの場合は、ご家族、施設職員、ケアマネジャーの方からもお気軽にご相談ください。
患者さんが安心して生活できるよう、医療面からサポートしていきます。