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鼻出血  ☆内科☆

鼻出血(鼻血)
鼻の入り口から少し中に入ったあたりには血管が集まっている部位があり、粘膜が少し傷ついただけでも出血が起こります。しかし、鼻に外傷や傷がないのに鼻血が繰り返し起こるような場合、血液疾患や内臓疾患の可能性もあります。

鼻の外傷や鼻の触りすぎ
鼻の中は、柔らかく弱い粘膜でできていて毛細血管がたくさんあります。そのため、傷つきやすく出血しやすいのです。とくに、鼻の入り口から約1cmほどの部位(キーゼルバッハ部位)は、血管が多く、指で傷つけたり、鼻を強くかむ程度の刺激でも粘膜に傷がつき、出血します。この部位からの出血は、鼻をよく触る子供や鼻を強くかむ、触る癖がある人に多いです。

鼻の外傷や傷もないのに頻繁に鼻血が出る場合、白血病や特発性血小板減少性紫斑病(ITP)といった血液の疾患の可能性が疑われます。また鼻血は、高血圧症や動脈硬化症など、血管がもろくなる疾患の症状としてもみられます。

・動脈硬化症
老化や遺伝、肥満、塩分のとりすぎなどの生活習慣が原因で、高血圧や糖尿病、脂質異常症を発症しますが、それら疾患を発症すると、血管壁が厚くなったり、硬くなる疾患が動脈硬化症です。動脈硬化が進むと、血管は弾力性を失い、もろくなるため出血しやすくなります。動脈硬化は自覚症状がないままに進行し、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患を引き起こすため十分な注意が重要です。

・白血病
骨髄で異常な血液細胞が増殖し、正常な血球をつくることができなくなります。異常な血球細胞が増えるため、正常な赤血球や血を止める血小板も減少し、出血しやすくなり、動悸や息切れなど様々な症状を引き起こすことがあります。頻繁に鼻血が出たり、歯茎や粘膜からの出血がみられる場合には注意が必要です。

・特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
免疫機能の異常によって血小板が脾臓で壊されて血小板の数が減少します。出血傾向となり、最初は顔や体に赤く小さな点状の内出血がたくさんあらわれます。進行するともっと大きな出血斑ができたり、歯茎からの出血や鼻血、血尿や血便などがみられ、重症化すると脳出血を起こすこともあります。

<対処法>
出血している場所を圧迫止血する方法が基本です。鼻血のほとんどは入り口から近い部分の鼻血なので、両側の鼻先のふくらんだ部位全体を強くつまめば数分で止血できます。鼻血が多くて血液がのどに流れた場合、飲み込んでしまうと吐き気や嘔吐、窒息などの原因となることもあるので、なるべく飲み込まないようにします。たびたび鼻血が出たり、15分以上出血が止まらない場合は、上記述べてきたように血液や鼻の病気の可能性もあります。

外来や訪問診療の現場で、鼻出血が止まらない場合、鼻出血の部位を確認して、血液が渇いて傷つけないようにワセリンガーゼを細くして奥から詰めていきます。ガーゼによる鼻の内部の圧迫止血を行います。場合によっては血管収縮薬を使用することもあります。当院の患者様は心筋梗塞や脳梗塞、虚血性心疾患などの治療後で血液さらさらの薬を飲んでいる方も多く、病院に来られるまで止血できない方も多いです。出血が長時間持続されている場合は、血圧低下に注意し、貧血の進行がないか迅速血液検査で確認することもあります。