糖尿病患者さんの検査について  ☆内科 糖尿病内科☆ | 福岡の在宅医療・訪問診療「クリニック・ホームドクターズ」総合内科・糖尿病内科・消化器内科

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糖尿病患者さんの検査について  ☆内科 糖尿病内科☆

当院には非常に多くの糖尿病の患者さんが来院されています。加齢とともにこれまでの食生活など不規則な生活習慣により、少しづつインスリンの分泌能の低下やインスリン抵抗性の増大などにより血糖コントロールが悪化していく患者さんが多いです。糖尿病の患者さんは食事療法を基本に、経口血糖降下薬、インスリン療法などを行いますが、その調整を行うため来院される都度、いろいろな検査を行っていきます。

血糖値:これは基本的です、合併症予防のための目標としてHgA1c 7%未満を目指していきますが、血糖値は空腹時血糖値で130㎎/㎗未満、食後2時間血糖値で180㎎/㎗をおおよその目安にします。患者さんに来院される時間を少し調整していただいて、空腹時血糖や食後血糖を測定し、一日の血糖変動をイメージし内服調整の目安にしています。

HgA1c:過去の1.2ヶ月の血糖値の平均値を表すとされています。当日の食事の影響は受けないので、様々な時間や食事状況で来院される患者さんのいい指標になるのです。HgA1c6.5%以上で糖尿病型とされています。少しづつ上昇や下降するので、来院までの血糖コントロールを予測しながら内服やインスリンの調整を行います。糖尿病による合併症を防ぐため、HgA1c7.0%未満を目指して調整しますが、最近では年齢やリスクに応じてコントロール目標が変わります。ただし、赤血球の寿命とも関係しており、貧血や肝硬変、溶血性疾患をお持ちの患者さんは低値となるので注意が必要です。

尿蛋白:尿検査では、尿蛋白が陽性かどうかをみて、腎臓病があるかどうかを確認します。尿蛋白とは、腎臓にダメージがあり、尿中にたくさんのタンパク質が検出されることです。糖尿病では、高血糖により腎臓の血管がダメージを受け、老廃物をろ過するはずの腎臓が、からだにとって必要な蛋白質をろ過してしまうことにより検出されてしまいます。

尿中アルブミン:アルブミンとはタンパク質の一種です。尿中のアルブミン排泄量を検査することで、腎臓のダメージがどの程度進行しているのか調べることができます。腎臓に傷害が出始め、尿中アルブミンの排泄量が30~299mg/g Crの場合は微量アルブミン尿とよばれます。傷害がさらに進み、尿中アルブミン排泄量が300mg/g Crを超えると顕性アルブミン尿と呼ばれます。尿蛋白が検出されるより早期に微量のアルブミンが検出されるので、定期的な尿検査で、早期に糖尿病腎症を発見し、より厳格な血糖コントロールを行うことで腎障害の進行を抑制することができます。

当院には総合内科専門医、糖尿病専門医がいます。お気軽に健康相談にお越しください。

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