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咳 痰 ☆内科☆

咳・痰
気管や気管支の分泌物や、外からの異物などを排出するために咳がでます。肺や気道から分泌される粘液が痰です。

<咳や痰が増える原因>
ウイルスや細菌による感染
インフルエンザやコロナウイルスなど風邪を引き起こす様々なウイルス、肺炎球菌など細菌に感染すると、空気の通り道であるのどや気管、気管支、肺が炎症を起こします。人間の防衛反応として、咳や痰が増えます。また、風邪や肺炎などの後、再び感染しないように気道の粘膜が過敏になって咳が続く場合もあります。

花粉やハウスダストなどのアレルギー
スギなどの花粉や、ダニやカビ、ホコリなどのハウスダストといった各個人にとってのアレルギーの原因になる物質が、体内に侵入し、咳などを引き起こします。花粉では季節性に発症しますが、ハウスダストなど1年中続く原因となるアレルギーもあります。また咳をおこす代表的な病気である喘息は、主にアレルギーが関与しています。

タバコの煙による害
タバコの煙に含まれるタールなど有害物質は、咳や痰を引き起こす原因になります。

肺炎、気管支炎
ウイルスや細菌が肺や気管に侵入し、炎症を起こします。症状としては、咳や痰が出たり、高熱がでます。また、重症になると酸素量が低下して、呼吸が苦しくなることもあります。慢性気管支炎に進行すると、せきやたんが慢性的に繰り返されます。

気管支喘息
アレルギーにより気道が過敏になってアレルギー反応により炎症を起こし気道が狭くなり、息が苦しくなる発作を繰り返します。喘息の発作時には、咳、痰、ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音(喘鳴)、呼吸困難があり、息を吸うより吐き出しにくくなるのが特徴です。

肺結核
結核菌という細菌に肺が感染して起こります。咳、痰、微量の血が混じったたん、微熱などの症状が2週間以上続きます。結核菌は、昔に比べると罹患数は減りましたが、長引く咳の症状を訴える患者さんの中に時々レントゲンやCTで肺結核特有の怪しい画像に遭遇し、喀痰検査で結核菌を確認できる場合があります。初期症状が軽く、感染に気付かないこともあります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)
長年の喫煙習慣などが原因で起こります。喫煙により肺や気管が傷つき炎症を起こします。慢性気管支炎になり、咳や痰、息切れが続いた後、30~40年近くかけて徐々に肺の機能が低下し呼吸が苦しくなり、最終的には体の中の酸素量が低下し在宅酸素を利用しなければならないこともあります。

肺がん
初期や小さな肺がんでは全く自覚症状がありません。レントゲン撮影で偶然見つかることが多く、せきや血たん、呼吸困難などの症状があらわれます。がんの死亡率で第1位の肺がんは、がん死亡数の約2割を占めています。

<予防法>
ウイルスや細菌を寄せ付けない
空気が乾燥して風邪が流行する時期は、マスクをして、外出から戻ったら、うがいと手洗いをしましょう。また、普段からウイルスや細菌が体に入ってきても負けないように、バランスの良い食事や適度な運動を心がけて、しっかり体を休めて免疫力を高めましょう。アレルギー物質を避けるようにするなど、いま以上に悪化しないように、生活習慣や体質を見直しましょう。

室温、湿度を調整する
空気が乾燥すると、一部のウイルスは空気中を漂いやすくなったり増殖しやすくなって感染しやすくなります。室温が20~25℃に、湿度が60~80%になるように調整しましょう。湿度の調整は加湿器の他、部屋に濡れタオルを干したり、お湯を沸かすことでも行うことができます。

<治療法>
細菌性の肺炎や気管支炎である場合、原因となる起炎菌を想定して抗生剤治療を早期に開始します。場合によっては喀痰培養を出して起炎菌を同定します。ウイルス性の場合は抗生剤は効果がありません、対症療法がメインとなります。インフルエンザウイルスは治療薬がありますので、抗ウイルス薬で治療を行います。コロナウイルスの場合は、患者さんの年齢や基礎疾患などを見極めて、適応のある患者さんに抗ウイルス薬で治療を行います。

気管支喘息やCOPDの場合は、吸入薬を使用します。現在様々な吸入薬がありますので、患者さんのコンプライアンスや年齢、生活状況など考え最適な吸入薬を処方させていただいております。

長引く咳の場合は、肺結核や肺がんも検討しなければなりません。当院ではCT撮影し、詳細に肺の状態を確認することができます。

咳や痰など、さまざまな症状でお困りな際はいつでもご相談ください。

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